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FRB:失敗にもかかわらず利上げに合わせて銀行融資を引き締め

シリコンバレー銀行破綻による信用状況の変化

米連邦準備制度理事会のクリストファー・ウォーラー総裁は、3月初旬のシリコンバレー銀行破綻以降の信用状況の変化は、連邦準備理事会の利上げによりすでに進行していた金融引き締めと「一致している」が、まだ材料を示していない、と述べた。銀行の融資方法とローンの価格設定の変化。

銀行部門の財務ストレスを監視

ウォーラー氏はノルウェーで開催された金融安定会議で、銀行が課す融資条件は3月以降厳格化しているものの、これまでの変化はFRBが1年以上前に利上げを開始して以来銀行が行ってきたことと一致していると述べた。

同氏はまた、銀行セクターの金融ストレスが、今後の金融政策の適切なスタンスを決定する上で同氏らとともに注視している要因であると指摘した。同氏は、銀行が預金の喪失やその他の流動性の逼迫に直面することを恐れて、インフレ抑制に必要以上に強力に与信制限を行っている可能性を無視すれば、FRBが政策を過度に引き締める可能性があると強調した。

FRB 利上げとインフレ目標

ウォーラー総裁は準備したプレゼンテーションの中で、次回7月に予定されるFRBの政策決定についてはコメントしなかったが、同氏のコメントは、相次ぐ地方銀行の破綻によりFRBの利上げと同様に財務状況が逼迫し、金融政策のリスクが高まるのではないかという懸念から後退していることを強調した。 FRBがそれに加えて追加利上げをするとなれば行き過ぎだ。

FRBが今週、少なくとも1回の会合は追加利上げを延期し、金融システムと経済全体を評価できるようにするという決定を下した背景には、こうした考えもあった。


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